IMPLEMENTATION / SITE RENEWAL 2 DAY BUILD
記事一覧から知識統合の運用機構へ

サイトリニューアル実施
2日で「統合中枢」へコンセプト転換

Personal Notesという名前で運用してきた個人サイトを、2日間で全面的に作り直した。変えたのは配色やトップページだけではない。記事、ツール、実装事例、人物概要を、思考・実践・判断・実装が循環する一つの構造へ組み替えた。

複数の実務領域が多領域統合へ集積する人物概要の画面
Cross-domain practice system — 多領域統合の完成像
人物概要で、多領域統合のインタラクションを見る Profile / Interactive ↗

以前のサイトは、内容を置けても関係までは見せられなかった

以前のTOPは、白に近い、わずかに黄みを帯びた背景に大きな「PERSONAL NOTES」を置き、その下に記事を並べる静かなアーカイブだった。

当時の画面が悪かったわけではない。記事を蓄積する場所としては成立していた。余白があり、読むことを邪魔せず、個人の記録を置く場所として十分に機能していた。

ただし、掲載する内容が増えるほど、構造上の限界が見えるようになった。記事はある。ツールもある。実装事例もある。プロフィールもある。しかし、それぞれが何によってつながっているのかが画面から伝わらない。

最大の問題は、内容が不足していることではなかった。内容の増加に、サイトの意味構造が追いついていなかったことである。

白背景でPERSONAL NOTESと表示されたリニューアル前のTOPページ
Before — Personal Notes / 2026-09-06
複数領域を波形で接続したリニューアル後の統合中枢TOP
After — Integrated Command Center

変えたかったのは見た目ではない。
サイトの中にあるものの関係を、説明できる構造である。

サイト名ではなく、サイトの役割から設計し直した

今回、最初に決めたのは色でもレイアウトでもない。このサイトを何と呼ぶかでもなかった。決めたのは、この場所が何をする機構なのかである。

記録を保存するだけなら「Personal Notes」で足りる。しかし現在のサイトには、考えたことだけでなく、作ったツール、実際に公開したプロダクト、改善の過程、判断基準、次の実践へ戻すための記録がある。

異なる領域から得た知識を集め、実践に変換し、結果から構造を取り出し、次の判断へ再投入する。この役割を一言で表すため、TOPを「統合中枢」とし、その中心に「知識統合運用機構」という概念を置いた。

領域ごとに色を分け、全体では一つの世界観に戻す

私は複数領域を横断しているが、マーケティングとUXとAIを同じものとして扱っているわけではない。それぞれには異なる目的、言葉、判断基準がある。

その違いを消さないため、業務構造設計、情報基盤設計、人工知能運用、体験設計、実装機構、市場干渉設計には、それぞれ識別できる色を持たせた。一方で、背景、文字、罫線、余白、タイポグラフィは共通の設計言語で統一している。

目指したのは、カテゴリごとに別サイトを作ることではない。同じ中枢に接続された別々の領域として見せることである。

多領域統合を、説明文ではなく動きとして見せる

今回もっとも時間をかけたのは、静止画として整えることではなく、概念を動きに変えることだった。

TOPでは、複数の波形が画面を横断し、6つの領域を結ぶ。線は一つの中心から放射するだけではなく、重なり、離れ、再び交差する。これは、各領域が単独で完結せず、ある領域で得た知見が別の領域へ影響していく状態を表している。

人物概要では、6つの領域がそれぞれの軌道を持ち、順に選ばれ、最終的に中央へ集積する。統合された状態で終わるのではなく、中央から各領域へ再び光が戻る。

動きは見た目を豪華にするために入れたのではない。文章だけでは伝えにくい関係と循環を、触れて理解できる状態にするために使った。

記事、ツール、実装事例を、同じ実践の別の断面としてつなぐ

旧サイトでは、記事が主役で、ツールやプロフィールは付随するページに見えやすかった。今回のリニューアルでは、その上下関係をなくした。

構築機構群では、計算・判定、画像処理、PDF操作、テキスト整形、業務アプリ、ブラウザ拡張という用途単位でツールを再編した。これは単なるツール一覧ではない。記事の中で考えたことや、実務で発生した不便を、実際に使える形へ変えた結果の集合である。

計算、画像、PDF、テキスト、業務アプリ、ブラウザ拡張に分類された構築機構群
Modules — 用途別に再編した構築機構群

実装記録群では、完成画面だけを並べるのではなく、何を観察し、どのように判断し、どこまで実装し、どう検証したかを追える構成にした。企画、情報設計、デザイン、実装、運用まで、掲載している事例はすべて自分で一貫して担当している。

一つの実践から、判断の記録が記事になり、反復できる処理がツールになり、成果と検証のまとまりが実装事例になる。見せ方は違っても、すべて同じ実践から生まれた別の断面である。

構想から公開までを一貫して示す実装記録群の画面
Selected Works — 構想・設計・実装・検証の記録

実践は、公開した時点で終わらない

サイト概要には、私が実践をどのように次へつなげているかを6段階で置いた。

01 実践、02 要素分解、03 構造抽出、04 判断基準化、05 記録集積、06 実践再投入。

何かを作ったあと、「成功した」「失敗した」で終えると、その経験は一回限りになる。結果を再現要因、阻害要因、変化条件、次の仮説に分解し、判断基準として残すことで、次の実践の初期値にできる。

そのため、この6段階は最後で停止しない。06の実践再投入から、再び01の実践へ戻るループとして設計した。

実践から要素分解、構造抽出、判断基準化、記録集積、実践再投入へ進む6段階
Practice Loop — 実践から再投入までの循環

リニューアルは、最初の案をそのまま実装したものではない

画面を作り、実際のPCとスマートフォンで確認し、余白、文字の可読性、日付の位置、ナビゲーションの整合性、アニメーションの入り方を一つずつ見直した。意図したスライドインがカクつけば実装を戻し、ページ間でヘッダーの高さが違えば共通構造を再調整した。

リニューアルは、最初のデザイン案をそのまま実装したものではない。実践と観察を短い間隔で繰り返しながら、判断を積み上げた結果である。

2日で作れたのは、考えずに速く作ったからではない

今回の全面リニューアルに使った期間は2日間である。しかし、2日で作ったという事実を、制作速度だけの話にはしたくない。

短期間で全体を組み替えられたのは、サイトの中に置く記事、ツール、実装事例、判断基準がすでに蓄積されていたからである。ゼロから中身を考えたのではなく、存在していた断片を読み直し、現在の自分を最も正確に表す構造へ再編集した。

企画、情報設計、デザイン、実装、検証を分業せず、自分の中で連続して進められたことも大きい。見た目を決める人と実装する人の間で意図を翻訳する必要がない。コード上の制約を見てデザインを変え、実機での違和感を見て情報構造まで戻れる。

AIも制作支援には使った。ただし、何を表現するか、何を残すか、どこに違和感があるか、どの状態を完成とするかは自分で判断した。AIで速く作ったというより、自分の判断を高速に実装し、検証するためにAIを使った、という方が正確である。

完成したのは新しい見た目ではない。
知識を循環させる器である。