Dotsとは?
寝ている間も仕事が進む
「24時間の個人秘書」の衝撃
自分は寝る。AIは仕事を進める。
OpenAIのDotsを使い始めて、一番驚いたのはこれだった。「調べておいて」と夜に頼むと、翌朝は集まった材料を見るところから始められる。AIに質問するだけだった頃とは、時間の使い方が変わった。
最初は、ChatGPTが少し秘書っぽくなったものだと思っていた。ところが、仕事を渡すと、自分が会話を離れても続きを進め、必要なら別のAIへ仕事を振る。
一人で仕事をしているのに、誰かが裏で動いている。 その感覚が、思っていた以上に大きかった。

Dotsとは、仕事の続きを持ってくれるAIである
Dotsは、OpenAIが2026年9月29日に発表した常時稼働型のAIエージェントだ。自分のクラウドPCを持ち、接続したアプリを使って、会話と会話の間にも仕事を進める。公式発表
たとえば、「競合商品を調べて、比較表にしておいて」と頼む。調査を進め、条件を比べ、確認できる形にまとめる。こちらが次の操作を一つずつ指示し続ける負担を減らせる。
個人秘書と呼ぶと、予定を覚えてくれるAIを想像するかもしれない。Dotsには、調べる、つくる、仕事を手配するという役割まである。
| 渡したい仕事 | 頼み方のイメージ |
|---|---|
| 調査・比較 | 競合の価格と特徴を比べ、出典付きの表にまとめて |
| 資料づくり | このメモを、会議で使える報告書にして |
| 開発の手配 | この要望を整理して、Codexに実装を依頼して |
| 予定・連絡 | 接続したメールから予定を拾い、登録内容や返信案を準備して |
接続できるアプリや権限によって、できることは変わる。表は依頼の例であり、全部を自分で試した実績ではない。それでも、「何を聞こう」から「何を任せよう」へ考え方が動いた。
夜に頼んだ仕事で、朝のスタートが変わる
最近、夜にこんな仕事を渡した。
SlackとDotsの活用方法を洗い出して、スプレッドシートにまとめておいて。
自分は、そのまま寝る。翌朝はゼロから検索する代わりに、集まった材料を見て「どれを使うか」「何から実装するか」を考える。
これまでは、調べる、整理する、比較するという工程を、自分が起きている時間に順番に進めていた。今は、その下準備を夜のうちに任せられる。
朝一番の仕事が、検索から判断に変わる。 自分が驚いたのは、ここだった。速く答えが返ること以上に、自分が手を動かしていない時間を使えることが大きい。

秘書を一人迎えたら、AIチームまでついてきた
Dots自身が、すべてを抱える必要はない。開発はCodex、調査や資料制作はChatGPT Work。利用できる環境につなげば、Dotsから仕事を依頼できる。公式の利用案内
自分の中では、役割がこう分かれ始めている。
- 自分:目的を決め、結果を判断し、必要な承認をする。
- Dots:仕事を手配し、進み具合や結果をまとめる。
- Codex・Work:開発や調査、制作を進める。
個別のAIへ依頼して、途中経過を見て、修正を伝える。その往復にも時間がかかる。Dotsにその段取りを任せられると、自分が抱えるものが少し減る。
「このツールをどう操作するか」より、「何を終わらせたいか」を伝える。その先を動かす窓口ができた。秘書という言葉から想像していた範囲を、かなり超えていた。

サブスク解約まで、暮らしの面倒も預けられる
仕事だけではない。使っていないサブスクの整理、買い物の比較、旅行の予約。日常にも、調べて、条件を確かめて、入力するという手間がある。
元の「Dotsでできること」資料には、こうした暮らしの手続きも載っている。たとえば、こんな仕事を渡せる。
| 暮らしの用事 | Dotsへ渡す仕事の例 |
|---|---|
| サブスク整理・解約 | 料金と更新日、解約条件を整理し、対応サイトで解約手続きを進める |
| 買い物・返品 | 価格や納期を比較し、返品条件の確認と申請を進める |
| 旅行・予約 | 予算や日時から候補と旅程をまとめ、対応サイトで予約手続きを進める |
| 申請・事務手続き | 住所変更や修理依頼の記入内容を準備し、受付結果を確認する |
調査や候補整理は任せやすい。注文・予約・解約の実行は、対応サイトと接続・権限、必要な承認がそろうことが条件になる。電話でしか解約できない契約、返品の梱包・発送、必要な本人確認などは、人の対応が残る。
自動化の範囲が、仕事から暮らしにも広がる。 「これも自分で全部やらなくていいのか」と思える用事が増えるのは、個人秘書としてかなり魅力的だ。
自動化がつながると、一人で持てる仕事が増える
自分のサイトでも、記事づくりから確認用のアップロード、Slackへの通知、X投稿用リンクの準備までをつなげている。更新のたびに、同じ操作を全部やり直す必要が減った。
この流れは、Dotsだけの機能ではない。自分で組んだ自動化も使っている。ただ、そうした仕組みに仕事を渡す窓口までできると、「一人で何件まで回せるか」の感覚が変わってくる。
記事を増やすたびに、作業も同じだけ増える。その関係を、少しずつ崩せるかもしれない。一人で複数の仕事を回すことまで、考えるようになった。
もちろん、事業を丸ごと放置できたわけではない。それでも、調べる人、つくる人、進み具合を見る人を、すべて自分で兼ねていた頃からは変わった。
任せるほど、「どこで自分に戻すか」が大事になる
Dotsも間違える。権限不足や未対応の操作で止まることもある。「24時間の個人秘書」は、何でも無制限に成功させるという意味ではない。
購入、契約、削除、外部送信など、影響の大きい操作には確認を残す。依頼するときも、完成形、触ってよい範囲、止めて報告してほしい条件を渡しておく。先回りの調査と、承認した仕事の実行にも違いがある。権限・安全性の公式FAQ
「ここまでは進めた。ここからは決めてほしい」。自分が欲しいのは、そうやって判断できる状態で戻してくれる相手だ。
自分が動いていない時間にも、仕事は進められる
Dotsを触る前は、「この作業をAIで速くできないか」と考えていた。今は、「この仕事を、どこまで預けられるか」と考える。
まずは、今夜やるつもりだった調べ物を一つ渡す。目的と欲しい形、確認してほしい条件を添える。翌朝、その結果を見て、自分が任せられる範囲を確かめる。
自分の一日が終わっても、仕事の続きは預けられる。 数年先の話だと思っていた個人秘書が、もう手元に来てしまった。
参考・引用元
- OpenAI:Introducing dots(2026年9月29日)
- OpenAI Help Center:Getting started with your dot
- OpenAI Help Center:Dots privacy, security, and safety FAQs
※本文の体験談は提供された原稿に基づく。画像3点は説明用のAI生成イラストであり、Dotsの実際の画面ではない。機能の説明は2026年10月3日に確認したもの。